第19回2021年度いばらきみなみ地域人権連続講座ふれあい人づくりセミナー

コロナによる延期から2年、念願の実施を迎えて

ひさびさの一般公演を、ガムラン仲間のみなさんと

2021年11月13日、ハナジョスの活動拠点である茨木市、沢良宜いのち愛ゆめセンター にて、人権連続講座 が開催されました。ガムランサークル・コンチョコンチョ とジャワ舞踊サークルウィジャヤクスマ の皆さんと一緒に、ステージをご一緒しました。

ひさびさの一般公開のイベント、さらにハナジョスだけではなく、一緒にコロナ禍をかいくぐって練習を続けてきた仲間たちとの出演の実現でしたので、本当に嬉しく思いました。

実はこちらの公演は、2019年度2月に開催される予定でありましたが、その時期は、ちょうど、新型コロナウイルスが蔓延しはじめ、社会全体が不安に包まれた時でした。初めての緊急事態宣言や一斉休校といった衝撃的な措置でてんやわんやとなった頃です。

そんな中、実施まで一週間となっていたこのイベントも、中止が決定されました。これ以降は、他のすべての出演予定が次々とキャンセルとなり、突如毎日の予定が何もないという、未体験な日々が訪れました。この状況をどう受け止めるべきかわからず、しばし呆然としたことを思い出します。取り乱していたわけでも、自暴自棄になっていたわけでもないですが、とにかく初めての経験に戸惑っていたのでしょう、この降ってわいたように訪れた、たくさんの時間をどう使えばよいかと考えあぐね、寝坊してみる、歯磨きを丁寧にやる、フロスを習慣づける、開脚ストレッチを日課にする、朝ごはんを一人ひとりの要望に合わせて作る、など、これまでやっていなかったことをいくつもやってみたりしました。一日中映画を観る、という極上の経験も、この時だからこそ叶った夢ではありました。前向きに捉えて日々を過ごす一方で、これからの生活の不安というものにも、向き合わざるを得ない時でした。

何ができるかを考えて、行動してみる

そんなコロナ禍、我慢せず思い切り戸惑いつくし、困り果ててみて、日々の暮らしを維持するためにと、やったことのない仕事をいくつも掛け持ちスタートさせました。新しいことを始めると、脳も体もこんなにテンパるのか、と実感しましたし、自分の仕事のできなさに、情けなくて仕方がない数か月がありました。さて、そんな暮らしに切り替えながら、私たちは「それはそれ」という風に考えて、コロナ禍でも、というかコロナ禍だからこそ、今しかできないガムラン活動に、舵を切りました。これまでできていなかった練習をたくさんするぞと。

同じように、ガムランメンバーのみなさんも、時間差通勤やテレワークによって、自由な時間が生まれた方もおられたり、また、「何かしなくては」という気持ちの変化が訪れた方もおられ、それならばと、一緒にガムラン練習時間を増やしました。そんなこんなで地道に練習をしていたわけですが、なんとこの約2年の間に、私たちは期せずして、ガムランが大変に上達したようなのです。その結果、中止と延期を繰り返したこの2年越しの「人権連続講座」という舞台に、みんな元気に、2年前より自信と実力をつけて、立つことができたのです。

本当に、物事というのは、何がどう転がるかわからないものです。

さらに嬉しいことに、当日の会場は満席、オンラインで遠方より観覧くださった方もおられ、コロナを経験したからこそ実現したハイブリッドなイベントとして、めでたく開催できたのでした。ここに至るには、主催の皆さん、愛センターの職員・スタッフの皆さんのご尽力なしでは不可能でした。本当にありがとうございました。

ローフィが日本での経験や思いを語る、来日16年にして初の機会

話は長くなりますが、 この「人権連続講座」では、ローフィが自分の人生を振り返ってみて、今思うことを語るという、またとはなかろう機会もいただきました。

そのために、ローフィはご飯も喉を通らないような日々を過ごしたといえば大袈裟ですが、でもなかなかに大きなミッションとして、ずっと向き合い、準備してきたのです。緊張していたローフィですが、当日は、若干解放されたような感じで、想いを語っていたような気がいたします。

聞いてくださった方には、10年間にわたってローフィに日本語を教えてくださった先生方、またローフィのようにインドネシアから日本にやってきた方もおられ、終演後には「とても良かったよ」と、ローフィを労ってくださいました。また、会場のお客様の中に、ローフィが日本で経験した、”辛く嫌なもの”にカテゴライズされる経験と全く同じ経験を、ローフィ以上にたくさんしてきた方がおられ、ローフィを凌ぐパワーで、沸き起こる怒りやなんでや!おかしいやろ!の気持ちを、発してくださいました。やはり、こういうことは経験しなければ、どれだけ嫌で悔しいかというほんとのことろは、わからず、想像では埋められないものがあると、二人が共有する経験談を聞き、思ったのでした。

さて、未だ煤くささが抜けない車に楽器と演奏者が乗り込み、無事皆さんおうちにつきまして、イベントは本当に終了です。煤くさいのは、この公演の数日前に、ハナジョスの借りている倉庫が火事に遭ったためです。不幸中の幸い、大難が小難で、ジャワの楽器たちの焼失は免れましたが、黒煙や放水を浴びたために、楽器をはじめとした私たちの大切なものは、すべて煤けてしまいました。今回の公演に間に合わせるため、一生懸命煤を拭きました。まだまだ終わっていないので今も、復旧作業は続いています。本当に、燃えてなくなってしまわなくてよかった。傷んだ楽器を見ると悲しいですが、コロナも少し落ち着いてきた今、ここでまた一から、楽器と向き合い、自分たちの人生の後半戦を、考えるきっかけにはなりました。

ローフィは、自分の半生を振り返って、それを人様の前で日本語で話すという大役を無事に終え、この夜は、美味しい麦酒を飲んだか飲まないかというあたりで姿が見えなくなり、探してみたら娘と布団に入っておりました。夜21時のことでした。

 

 

 

12月12日(日)16:00開演

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イベント詳細はハナジョスサイト https://hanajoss.net/schedule/

または、エスニックナイト専用サイト http://www.sozosha-net.jp/ethnic-night/

をご覧ください!

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