続ジャワの暮らし33

2024/04/01

昨夜の家族ご飯の後はバントゥル県へ。ジョグジャのダランであるマルギさんとご子息のトゥトゥンさんそしてお母さんに会うためお宅を訪れた。トゥトゥンさんはローフィの高校からの友人でもう30年のおつきあい。ワヤンが欲しくても買えないローフィのために、ダランの一家に生まれた同級生はトゥトゥンさんをはじめいろいろと手伝ってくれたらしい。当時ワヤン用の水牛の皮を買うお金がなかったので、しめた牛の、剥いだばかりの皮を、バイク2ケツでワヤン皮職人さんのところに運ぶのを手伝ってくれたのもトゥトゥンさん。まだまだ生なので臭いもあるし血まみれになるし、すごく重かったと思います。牛一頭の皮の重さとは。。さらに腐敗防止で塩漬けにもされてしまったそう、ワヤンにするためには塩じゃなくて石灰で処理せねばならないらしい。
マルギさんは一層お元気で、シュッとしてらした。日本での活動には苦労もあろうがそれは決して無駄ではない、文化の違いで前に進みにくいことがいずれ何かの形で身を結ぶことがあるからとにかく続けなさいと言ってくださいました。マルギさん自身も学び続けているしワヤンを集め続けていて、時にはローフィのようにこっそり増やしたりして家族にバレているらしい。マルギさんでもまだワヤン集めてるんだ、ワヤンってすげえなと思いました。
マルギさんとマルヨノさんのワヤン講義が白熱してきたのでローフィはトゥトゥンさんの作ったワヤンを見せてもらう。トゥトゥンさんはデザイン、透かし彫り、色付けと一から完成まで1人でできます。今回は、新しいデザインでワヤンを注文しました。高校生の時作ったワヤンや最新のワヤンを見せてもらいながら、ワヤンの箱から出したり戻したりずっと楽しめそうでした。いつまでも学び続けてわからないことは調べ続けるマルギさんのお姿を4年ぶりに拝見し、私たちもはるか遠く後ろからマルギさんの背中を追いかけたいと思いました。ワヤン好きの4人はますますヒートアップするところでしたが、娘の眠さが最高潮に達し、日付が変わる前に失礼しました。帰りにワヤンの色付け職人さんのところにも寄ってお願いしていたワヤンを受けとりスレマン県へ帰ります。流石に私も眠くて、車の揺れが心地くて首が後ろにガクンと何度か折れそうになりました。

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