ジャワの暮らし41

2013/01/06 過去のブログ(エキサイトブログ)より

1/6 今日は家族でデポッビーチへ。
明日から学校が始まるので子供たちにとっては最後の休み。
大家族のローフィ一家、参加者が30人ということでバスをチャーターします。


こちらはバスの外装。


角刈りミッキーも走って逃げるのではないでしょうか。豪快な盗作です。
そしてバスの内装。


伝わらない写真ではありますが、走っているのが不思議なほどの運転席の装備です。しかしスモヨ村では精米機が走るのですから、ぼろいバスが走るぐらいで驚いてはいけません。
ちなみに帰りは雨漏りしましたよ。

デポッへは、魚を食べにいくわけですが、お母さんお姉さんたちが、しっかり食べ物を準備してくれました。ごはん、ゴーヤ炒め、唐揚げなど。


飲み物もこの通り。


お菓子もたっぷり持ってデポッへ出発。

デポッは、パラントゥリティスというビーチの近くにあります。パラントゥリティスというのは、
ジョグジャカルタの南に位置するビーチです。
ジョグジャカルタ王宮は、北は活火山のムラピ山、南はパラントゥリティス、その南北のライン上に建てられています。男性性を象徴する山から、女性性を象徴する海に向かって大きなエネルギーの流れがあると考えられております。ちなみにジョグジャカルタのメインストリート、マリオボロ通りは、北から南への一方通行です。
またパラントゥリティスには、南の王宮(あの世)があるとも言われ、伝説の女神ニーロロ・キドゥルが住むと言われております。彼女が着ている服が緑色ということで、ビーチへは緑の服を避ける方がよいとされています。
パラントゥリティスもデポッも、インド洋に広がるビーチです。
座りきれません。


運転手さんは、スモヨ村のガムラン楽団タペララスのメンバーでありかつクトプラ(演劇)のバゴン役でもあるムルおじさんの息子さんです。ムルさんは仕事で行けません。バクソの屋台だったかと思います。
他、家族ではないがタペララスのグンデル奏者ヨソおじさん、ボナン奏者ソリキンの両親などもピクニックに参加。ヨソおじさんは、朝六時には準備万端でうちの前に座っていましたのに、九時、いざ出掛ける段になりバスがエンジンをかけたところでそそくさと家に帰り沐浴をするというマイペースぶり。
そんなヨソおじさんが戻ってきてさあいよいよ出発だという段になり今度はソリキンのお父さんが「みなさん、あなたの元に平和がありますように、こんにちは。今日はいよいよデポッビーチへ行く日であります、何事もなく無事に皆が戻って来れるよう・・・」とお祈りのMCをはじめるのでした。早く出発してほしいなぁという素振りの孫たち、その孫を小突きつつ、勝手にMCをはじめておいて緊張しているソリキンのお父さんについ笑ってしまう親たち、マイワールド仲良し新婚さん、などなどみんなを乗せたバスはとうとう出発しました。

デポッの海は荒い。


泳ぐ人は誰もいません、ただ海を見る。


満潮に向かっていて時々大きな波が来る。大きいと気づいてもあっという間に波が押し寄せます。


どんどん波が近づいてきて、なんと船が流されてしまいました。


監視塔から、離れなさいの指示。


無事にこの船は砂浜に戻されました。この後もう一艘流され、さらにおじいさんが一人流されました。幸運なことにすぐに助け出されました。

この後、満潮というアナウンスがあり、私たちは砂浜をあとにしました。
ご飯タイム。
砂浜に行く前に注文しておくと、一時間ぐらいで呼んでもらえます。


こちらの経営者が、この方。


実はガムラン演奏家です、双子なので二人とも「双子」と呼ばれています、キ・クルソという有名なダランの息子さんです。ジョグジャカルタを代表するキ・クルソ亡き後、キ・ティンブルが知られるようになったということです。彼はデポッでの商売が成功し、双子のもう一人の方のような頻繁な演奏活動はしておられないそうです。

おいしい料理をたくさん食べました。お母さんお姉さんの準備した白ご飯やお弁当もずらずらとテーブルに並び持ち込みレベルは9.8という感じ。ここまで来るとかえって潔い。ヨソおじさんはなんと魚を食べませんでした。そして魚は嫌いだんねん、と言いました。うーんマイペース!
食後は周辺を散歩。
自転車を改造したミニ遊園地。こぐと動く。


音楽も流れます。一曲ずつ乗客が交代するみたい。

バスのほかにこういうものをチャーターして訪れる人たちも。


こちらはバスよりお高いらしい。

ソフトクリームやさん。チョコ、バニラ、二色の3種、3000rp。

 

マンディをしておうちに帰ります。
帰る途中で雨。バスは雨漏り。
家に買えると停電。
暗い中で、やっぱ家が落ち着くなぁ、とお菓子を食べる。
お魚美味しかったね、すごい安かったね、ご飯飲み物も持参してよかったね、でも持ち込みすぎで次行きにくくない?
などなど話ながら、
そろそろ婚約でも、との話が甥っ子と彼女に持ち上がったり、仕事の愚痴をこぼしたりするうちに太陽は沈み、停電は続くのでした。


左は、「悪魔のクルポッ」と呼ばれている激辛スナック。

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