ジャワの暮らし14

2012/12/23 過去のブログ(エキサイトブログ)より


ワヤン会場にやって来ました、
バントゥル県のパスタンというところ。
ガムラン演奏家ディディッさんが、自宅に立派なプンドポ(屋根が高く、壁がなく、柱があり、床が石またはタイルのジャワ芸能舞台)を建てた記念に、ジョグジャを代表するダラン、キ・セノヌグロホとその一座によるワヤンを招聘したのです。
写真は分かりにくいですが、車中からの一枚。回りにはたくさんの出店でかなりの賑わい。おもちゃや、豆や、たばこや、ロンデやさんなどがずらーっと並びます。


プンドポの奥の部屋では演奏者たちが腹ごしらえ。
プンドポはこんな雰囲気。

 


ガムランの演奏が始まっています、実際私たちはこの音を便りに会場にたどり着きました。ジャワには日本のような細かな地図はないので(地図ができるまえに携帯電話GPS機能付き地図が普及するんじゃないだろうか)時々車をとめ、ガムランが聞こえるか確認しながら会場を見つけるのです。


楽器の側には捧げ物が。
ふたをされていて、きゅうりが飛び出てるのだけがみえました。


時には生きた鶏がゴンの柱にくくりつけられてて、鶏はゴンの中にブランコみたいに入って気持ち良さそうにして、そこにゴォォォンと鳴らされて驚いて飛び出て、でもそこはさすが鶏、三歩歩いたら忘れてまたゴンの中に入ってゴォォォン、だからぁ(^o^;)、という繰り返し、面白いのですがその鶏は供物なんですよね、微妙ですね。
ワヤンはじまり。
ダランが語りはじめます。
後ろに控えているのがパンジャ。ローフィの妹の旦那さん、
昨年来日もしワヤン公演してくれたマルヨノさん。ダランの右腕です。


昨夜は蒸し暑く、マルヨノさんは団扇みたいなワヤン人形でずっとダランを扇いでました。
こちらはダランのカバン。


この中には、一晩で必要なものが入っています。昨夜は一体のワヤンが壊れてしまい、パンジャのマルヨノさんがすかさずここから材料を出し、ワヤンを修復していました。他には本とか台本とか一杯入ってるようでした。


こちらは映像のスタッフ。トランシーバーでかっこよく指示を飛ばしながら茹でバナナを食べています。

 


シンデンは舞台の花。美しく、かわいく、妖艶にずらーっと並ぶと圧巻です。


日本では影絵芝居訳されるワヤン・クリ、影の世界を楽しむ観客も多いですね、でもジャワではいつもではないですが、こんな風になってることがわりとあります。

会場でごちそうになったもの。

 


この他、ごはん、焼きそば、煮卵、お肉が入ったお弁当も出ました。これはすべてディディッさんのおごりです。ワヤン・クリ一座に、お客さんに、スタッフに、すべての関係者に食事を出してくれます。
入場料もなし。
一座へのギャラも、と考えると本当にすごいことですね。
朝。ワヒューとマルヨノがケーキを二箱持って帰ってきました。


こどもたち大喜びでお父さんお母さんを出迎え、ケーキをたべていました。

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